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精神障害者保健福祉手帳について
自立支援医療のエントリーではメリットが医療費の自己負担の軽減と分かり易かったので手続きの仕方から書きましたが、こちらでは先にメリット・デメリットを書いた後に手続きの仕方を書きます。
・精神障害者保健福祉手帳のメリット
①【障害者枠の求人に応募出来るようになる】
私が精神障害者保健福祉手帳を取得したのはこのためです。手帳を持っていないと障害者枠の求人には応募できません。
②【税制の優遇措置】
こちらはとても細かいので割愛します。詳しくはお住いの都道府県のHPをご参照ください。
③【東京都の場合、東京都精神障害者都営交通乗車証の交付】
内容:都電、都バス、都営地下鉄や日暮里舎人ライナーが無料で利用可能
発行手数料:無料。
有効期限:2年
発行窓口:定期券発券所。
ICカードにも対応しており、普通の人と同じように改札を通ることができます。
④【携帯電話料金の割引】
・docomo→ハーティ割引
内容
1.基本料金が無料
2.各種サービスの月額使用料が60%割引
3.テレビ電話通信料が音声通話料と同額
※「ハーティ割引」ご契約の場合、「ファミ割MAX50」「ひとりでも割50」「(新)いちねん割引」「継続利用割引サービス」「定額データスタンダード割2」「定額データ 128K割」「定期契約」は同時に契約できません
・au→スマイルハート割引
内容
1.基本料金の割引
加入プランによって50%割引、1000円割引、1700円割引
2.通話料の割引
au同士、一般電話:50%割引
他社、PHS:20%割引
3.SMS通信料の割引
au同士、一般電話:50%割引
他社、PHS:20%割引
・Softbank→ハートフレンド割引
1⃣ホワイトプランはこちら
1.基本料金が無料
2.パケットし放題、パケットし放題S for スマートフォンの下限額が0円から利用可能
3.TVコール国内通信料半額
2⃣スマ放題、スマ放題LIGHTはこちら
1.月額料金1700円割引
2.各種手数料無料
3.各種オプション月額使用料60%オフ
【⑤映画館などの施設の優遇措置(入館料無料や半額など)】
【(⑥東京都の場合、都立公園、都立施設の入場料無料)】
【(⑦東京都の場合、都立公園付設有料駐車場の利用料金免除)】
受けられるサービスとして主要なものはざっとこんな感じです。その他にも生活保護の障害者加算などもありますが、詳しくは都道府県のHPをご覧下さい。
・精神障害者保健福祉手帳のデメリット
私としては特に感じていません。「精神障害者である」として公的に扱われるため、健常者としての人生から障害者としての人生を歩むことになるので、覚悟は必要かと思われます。「私は障害者になってしまったのだ」と凹んでしまうようであったら、安易に申請しない方が良いかもしれません。私の場合は健常者として生きていく限界を感じていた上で精神障害者保健福祉手帳を取得したので、障害者枠で就職活動ができるようになったためある種の希望を持てた気さえしました。
・対象者
統合失調症
うつ病、そううつ病などの気分障害
てんかん
薬物やアルコールによる急性中毒又はその依存症
高次脳機能障害
発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害等)
その他の精神疾患(ストレス関連障害等)
・手続きについて
お住まいの区市町村の担当窓口(特別区地域は保健所・保健センター等、市町村地域は市役所・町村役場障害者福祉主管課等)に次の書類を提出してください。
更新は2年ごとで、有効期限の3か月前から申請できます。
~必要書類~
①障害者手帳申請書(役所で貰えます。その場での記入で大丈夫でした。)
②診断書(障害者手帳用)(精神障害に係る初診日から6か月を経過した日以後の日に作成され、作成日が申請日から3か月以内のもの。こちらは自立支援医療と同時申請の場合は1通で済ませることができます。自立支援医療のエントリーに書きましたが、私の通っている病院では診断書は3000円ほどでした)
または精神障害を支給事由とした障害年金もしくは特別障害給付金を現に受給していることを証する書類(年金証書等)の写し
③本人の写真(縦4センチメートル×横3センチメートル、脱帽・上半身、申請日から1年以内に撮影したもの)
④あて名を書いた郵便はがき(交付予定日の通知を希望する方のみ。障害者保健福祉手帳は出来上がったら自分で役所に取りに行くので、郵便はがきを渡しておけば出来上がったときすぐに分かるので、これも必要書類と共に提出しておくと便利です。郵便はがきを提出しない場合は、2~3か月後に手帳が出来上がるので、そのころに役所に電話して確認することが必要になります)
精神障害者保健福祉手帳と自立支援医療を同時申請する場合には診断書が1通になるのは有難いところです。ただ本人の写真が必要なのは地味に面倒でした。ですがわざわざ写真館に行く必要はなくて、駅の近くなどにある証明写真ボックスで済まして大丈夫なので、面倒がらずにさくっと済ませてしまいましょう。
先ほど書きましたが、私にとって精神障害者保健福祉手帳は「障害者枠で就職活動ができる希望のようなもの」です。各種割引やサービスが無料になるという割引券や無料券というようなメリットもありますが、その一側面ばかりに目を向けるのは私はあまり好みません。
精神障害者保健福祉手帳は「障害者」としての新たな人生を始めさせるものであり、色々なものが安くなる・無料になるというのはおまけのようなものとしてとらえています。安易に申請するべきものではなく、人生を左右する決断だという気概を持って申請するのが良いかと思います。
Meli Melo
双極性障害患者の小説と病気のお話。
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